土曜日になると河合はよく店に出かける。馴染みの店長やスタッフに気軽に声をかけ、売れ筋やお客様の反応を聞く。いうまでもなく仕入れのヒント探しのためである。バイヤーという立場上、河合のもとにはメーカーや問屋から毎日のように営業マンが来て商品を奨めていく。もちろんいいものも多いのだが、そうしたものは「彼ら、つまり作る側・売る側にとって売りたい商品」でしかないことも確かである。それよりも「買いたい」と思わせるものはないか。それにはお客様の声を聞くことが不可欠だというわけで、土曜日の店舗訪問が習慣化したのだ。「もちろんお客様の声だけじゃ不十分です。雑誌や他店のチラシ、テレビの情報バラエティ番組など、チェックすべきものがいくつもある。とくにテレビの影響は大きい」。ところが影響の大きいテレビだって一筋縄ではない。取り上げられた食品がすごく売れるときもあれば、ほとんど動かない食品だってあるというのだ。「売れるにしてもどれくらい売れるかわからない。そこが難しい」。

もともとバイヤー志望だった。だからバイヤーの内示を受けた時はうれしかった。しかし、不安もあった。河合の若さでバイヤーになったのはハローフーヅで初めてだったのだ。「ホントにオレでいいのかなという気持ちもあった」。経験が十分でないこともあって、とにかく今は勉強の毎日。「毎日失敗して、毎日反省ばかりしてます」。その一方で、「この若さでバイヤーをやらせてもらって、ホント幸せです」と素直な気持ちも隠さない。

バイヤーという仕事自体、会社によってそれほどちがいがあるわけではない。しかし、河合によればハローフーヅに限って言えば、有利な点があるという。「CGCジャパンの存在ですね。ここで得られるスケールメリットは大手のそれを上回る分、バイヤーにとってこれほど心強いものはない」。

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